Jul 12, 2011
任意整理をしようとする場合には、専門家に相談して
任意整理は裁判所を通さない手続きなので、直接債権者と交渉をしなければなりません。債権者と債務者の間には、金融に関する法律や手続きなどの知識などに違いがあり、軽く表示される場合もあります。ひどい場合には債権者が取引の内容すら出さない場合もあります。また、弁護士などが、正式に受任をしないと、取立が止まりません。自分で任意整理を申請し、取立が難しくなる場合もあるようです。このため、任意整理をしようとしている場合は、弁護士等の専門家に相談する必要があります。前の弁護士事務所に行ってする中で、個人破産についての相談が聞こえてきました。私が言っている弁護士の元にも続々と個人破産の相談電話が取り次がれていました。私が知らないだけで多くの方々が弁護士に自己破産の相談をしているのだとその時悟りました。債務問題の一人で悩んでいる場合は、専門知識のある弁護士見て良いアイデアだと思いました。
【再生の設計図】(4)
東日本大震災の被災地で、避難所のプライバシー確保のため、紙の管と布を組み合わせた間仕切りを作り続けた。宮城県女川町には、前例のない3階建ての仮設住宅を建設。被災者の生活環境を改善する地道な取り組みを重ねてきた建築家の坂茂さん(54)は、「これから」をどう設計しようと考えているのか?。
??3月11日はどうされていましたか
「あの時間には飛行機の中で、パリに着いてニュースを知りました。すぐには帰れませんでしたが、避難所ができることはわかっていたので、日本のスタッフに連絡して、準備を始めてもらいました」
◆過去の経験生かし
??紙管と布の間仕切りですね。制作の経緯を教えてもらえますか
「平成16年の新潟県中越地震のとき、被災地に入って『紙の家』をつくりました。でもそのときは僕自身、避難所の状況を十分には理解していなかった。つまり、あまり閉鎖的なものは必要ないし、管理側も困る。家族ごとに必要な大きさが違う。また、安く簡単にできなきゃいけない。現場でやってみてわかったんで、17年の福岡県西方沖地震では、粘着テープで留める床と壁を持っていった。でも、今度は十分にプライバシーが確保できなかった。ふたつの経験を参考に、紙管と布を使うシステムを設計しました」
??なるほど
「昼間は簡単にカーテンを開けられる。紙管なので長さも簡単に変えられる。最初は同径の紙管をジョイントでつないでいましたが、柱を太くして、穴を開けて梁(はり)を通すことにした。そうすると、剛構造になって安定して、筋交いもベースもいらなくなった。簡単な仕組みになって、住民がみなさん自分たちで作ってくれます。体育館丸ごと、3時間ぐらいでできる。4月はじめから7月末までに、各地に約1900セットを設置しました」
??ずいぶんたくさんになりましたね
「ただ、突然訪ねていって施工させてもらえるわけではありません。1セット持っていって、管理側と使う側の人に見てもらうんですが、『いらない』というところもあります」
??「いらない」というのが理解しがたいのですが
「管理する側は何もないほうがいいんです。自分たちがそこに寝泊まりすることはないので、避難者の立場で考えられない。また、例がないことはできない、というのは行政の宿命ですしね。避難者のほうも、わがままを言っちゃいけないんじゃないかと、なかなか手を挙げてくれなかったりします」
◆レベルアップ必要
??そうなんですね
「ほしいかほしくないかを聞く前に、避難所も仮設住宅も、もっとレベルアップしたものを標準にしましょうよと言いたい。床だって、避難所によっては畳を入れたり、発泡スチロールを敷いていたりするけれど、それは善意の寄付や現場の機転なんですね」
??女川町の仮設住宅は3階建てということで注目されていますが、やはり生活向上のためのアイデアが
「仮設住宅に行けばわかりますけれど、部屋中ものだらけです。収納がないから。赤十字の支援で家電をもらっても置く台がない。そういうことを解決したかった。作りつけの収納があって、カーテンを閉めればすっきりする。避難者の方がモデルルームを見にきてくれて、『普通のアパートみたいに暮らせるかも』と言ってくれました」
??仮設とはいえ、人生の一時期を過ごす空間であるのは間違いない
「生活水準がみんな上がっているのに、避難所も仮設住宅も、それに合った設備になっていないんです。広さについては国の決めた基準があるから、勝手に大きくはできないんですけれど、その範囲の中で、できるだけ使いやすく、無駄な空間をなくして、収納をたくさん作る。それと、既存の仮設住宅は住棟間隔が狭いですから、コミュニティーとして何かをやる場所もない。重層化することで隙間が広がるので、マーケットを作りたい」
??仮設市場ですか
「いま、コンテナで仮設店舗を始められている人も多いんですが、手間も費用もかかりますし、もっと簡単に台を並べるだけで店になるようなマーケットを用意したいと思っています。お店を再開するきっかけになったらいい。職を作るというのは、すごく大事だと思うんです」
??何年も被災地での支援活動を続けておられますが、行政サイドの意識は変わってきましたか
「何も変わりません。のど元過ぎれば熱さを忘れて、同じことが繰り返される。『避難所のプライバシーが…』なんて、僕らが知っているだけでも、阪神大震災からずっと同じことがニュースになっている」
??確かにそうですね
「自治体のレベルではなく、政府に動いてもらわないとだめです。そのためにはひとつひとつ、これが必要だというのを見せていくしかない。今回の避難所の間仕切りと仮設住宅は、かなり説得力があると思います。もちろん、いま避難している人に少しでもいい生活を…と思っているんですけれど、それだけじゃなくて、次にもつなげたい」
◆歩行者中心の町
??復興計画も手伝い始めたということですが、いま考えておられることを
「女川町もそうですが、自前の都市計画を作れない小さな自治体がたくさんある。県や国がプランを作ってくれるんですが、だいたいどこを見ても同じなんですね。震災のモニュメントとか公園とか。問題はその公園を、市民が楽しめて、観光客も呼べるような特別なものにできるかということですが、そのアイデアはない。あるいは、この辺を商業地にして、住宅地は高いところに…とゾーニング(区分)したって、商業をどうやって振興するのか。そこは考えられていない」
??ご自身はどんなアイデアをお持ちですか
「歩行者中心の町をつくりたいですね。人工地盤を作って、町の地下を全部駐車場にする。そうすれば車を使わなくていい町ができる。メーンストリートには低層の木造で商店街を作る。その背後に、鉄筋コンクリートで4、5階建てのマンションや旅館を建てて、屋上などに避難できるようにする。居住地と商業地を分けるのではなくてね。人が住んでこそにぎやかな、すてきな町並みになる」
??これからキーワードになるのは
「特色を作ること。新幹線の駅なんて、どの駅を見てもどこだかわからないでしょう。いろんな建築家が住民と一緒になって、それぞれの町の特色や独自性をいかに出していくか考えていく。そうしないと、同じような町が一気にできちゃう可能性がある。そうなると商業的にも観光的にもよくないでしょう」
??観光の復活は必要でしょうね
「三陸の海岸は本当にきれいです。その景色を壊さない建築の作り方がある。地中海なんか、海岸に沿ってきれいな町並みがいっぱいあります。意識して作らないと、ああいう町にはならない。それは都市計画家や建築家の仕事です。江戸村のようなテーマパークを作っても仕方ないし、デコレーションとして建築スタイルを扱っても、いいものにはならない。歴史をつなぐといっても、城下町とかばかりじゃない。新しい特色は、われわれがアイデアを絞って作らなきゃだめですよ」
≪聞いてみて≫
震災約1カ月後から何度か話を聞いているが、デザインのプロであり実務家でもある建築家が、非常時の現場で、どれほど有効な活動ができるかを教えてもらった。自然との親和性、地域の多様性、観光価値の創出を目指す再生案に深く納得。(篠原知存)
【プロフィル】坂茂
ばん・しげる 昭和32年、東京都生まれ。米ニューヨークの大学「クーパー・ユニオン」で建築を学ぶ。卒業後、坂茂建築設計を設立。日本建築学会賞(作品)など受賞多数。世界各地の大規模災害の現場で被災者らの生活向上に取り組む行動派としても知られる。今年、国際建築家連合(UIA)から特別賞のオーギュスト・ペレ賞を贈られた。
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